2013年3月15日金曜日

日記/diary



仙川森のテラスでのコンサート、たくさんの方に足を運んで頂いてとても嬉しかったです。ありがとうございました。場所の力もありますが、皆さん暖かく聴いてくださって本当にありがたかったです。それに加え、短い準備期間にもかかわらず私の曲に真摯に取り組んでくださった素晴らしい歌い手の黒沢綾さんにもすごく助けられて、なんとか無事コンサートを終了する事が出来ました。私の演奏は緊張していてバタバタ空回りしてしまった曲もあり反省点が多いのですが、演奏の時のテンポや拍の取り方の癖や、自分の曲の新たな可能性や欠点などに気がつく事が出来たので、次に生かしていこうと思います。早めの曲を1人で弾くのは本当に苦手。息苦しくて録音聴いてつっぷしてしまう。うーん。ゆったりスピードを出して演奏したい。私の曲では"やさしいワニ"や"ライオンが見る風景"はわりとうまくかみ合ってリラックスして演奏できたように思うので、時間があるときにmyspaceにアップしようと思います。協力して頂いた全ての皆様、そして貴重な日曜のお昼に足を運んでくださったお客様、本当にありがとうございました。次のテラスでのピアノソロは4/12(金)14:00~です。

翌日、3/11はTrigonometria+6 plays にELLINGTON and moreのリハーサルでした。トロンボーン奏者で作編曲家の松本治さんのアレンジはピアノが突然ぽつねんと抜きん出て置かれている場所があってすごくドキドキします。ホーンのアレンジが難解で美しい。何回聴いてもスコアを追っても、つかめず苦戦しますが、思い切ってできるようしっかり予習して臨みたいです。譜面の枠の外が豊かでいつもすごいなと思ってしまいます。今回はDuke Ellingtonの曲に加えMichel Legrandの曲や私もソロでよく弾くSpring can really hang you up the most(名曲!)などもあり、さらに心拍数があがっています。皆様是非聴きにきてください。3/25(月)新宿pit innです。

夜は平和の宴と題した原みどりさんが主催されたライブに行ってきました。感動した。仮にも音楽家がライブ聴いて号泣してはいかんのでなんとか我慢。自分が思ってても言葉にならない物を音で解き放ってくれたような気がした。日常が戻っている事と2年がたって問題が解決せず、誰かがいなくなってしまう悲しみが薄れるには2年という月日はあまりに短く、自分は本当に無力で、人々が変わるのはあまりにも早く、そんな事をぐるぐる考えてしまうから。なんの宗教も信じていないけれど、突然旅立たなくてはいけなかった多くの命、あとに残されたたくさんの悲しみに音楽を介して人と場を共有して祈りを捧げることができて改めて忘れてはいけないんだと思いました。押し付けがましくない、純粋な音。ものすごく楽しいんだけど厳粛な音楽の場でした。

写真はテラスの演奏前に黒沢綾さんと。2枚目は原さんの観音菩薩画。歌と一緒に奉納されるそうです。

言葉にならない物を大切にして丁寧に音楽をやっていきたい。