2020年4月10日金曜日

歩くこと・からっぽ・ひとり

頭がごちゃっとする時に私のする事の筆頭が"歩く"です。できれば土の上、ひとりで黙々と。(コロナウィルス対策、というわけではなくいつもそうなのですが、奇しくも感染対策と合致していますなあ)

右足、左足、あ、子どもが、あ、犬が、と思考の外側をいろんな風景が流れていって、それを頭にも心にもとどめずに右足、左足、と歩く。言葉が消えていく感じです。ひとしきり歩いてから、水を飲んで、呼吸を整えて、やらねばならない事をすると雑音が消えるような。泳ぐ、もとても有効なのですが、今はできないし。できる範囲で人に会わないように(笑)、ひたすら"あるく"、短時間でもお勧めです。

そんなからっぽ時間に、どうしても胸が震えるような美しい空だったり、雲だったり、木の葉だったり、鳥だったりに出会って思いもかけず心が揺さぶられることもあります。それはそれで宝物としてしまっておきます。大抵は誰にも言わない。

ここ数年、辛い時によく聞いていたのは、落語でした。同じところで何度も笑える。たいらばやし〜、とか、なんどきだい、とか。ラジオも。人生であんなにラジオを聞いたのは初めてかも。

そしてすごく自分を救ったのは、歌うこと、でした。悪いものや恐れがスーッと出ていって、生きていく勇気がでます。ひとりだと、うまくなくても良いというのが良いです。

最後になってしまったけれど、ピアノを弾くことはいつでも大きな喜びです。。ポーン、と音がでてスーッと消えていく美しい楽器です。もし家に眠っているピアノがあったら指を一本だしてトン、と載せてみてくださいな。減衰する音をじーっと聴いていると、不思議にからっぽになります。

雑記
なんだか色々曖昧な今日この頃。どれがいいのか、悪いのか、同調圧力も強い。イギリスの対策、解りやすいなあ。