2025年7月8日火曜日

フランス語に“Avoir la pêche”という慣用句があるそうで、“元気いっぱい”“調子が良い”という感じの意味で、桃を持ってる、という直訳。この言葉を知って以来、落ち込んだ時に、私は桃を生まれた直後から持ってるんだし、ま、元気出すか、大丈夫、と自分を元気づける言葉になっています。こじつけかもですが、ちょっとしたきっかけでなんとなく自分をご機嫌にできるなら良いかな、と。言葉の魔法です。

そんな大好きな名前、桃の実のなる時期と松谷みよ子さんの小さなモモちゃんシリーズにちなんでつけてくれた両親に心から感謝しています。

私が今でも児童文学が大好きなのはモモちゃんシリーズや安房(あわ)直子さんや、家に沢山お話の本があったからで、モモちゃんシリーズは人形の写真や挿絵もぱっと頭に浮かぶ、自分の切り離せない一部分です。

モモちゃんとプーという続刊にまだ小さいモモちゃんが戦争のニュースを見て、というお話があり、最近読み返してなんでダメと声を上げられないんだろう、止められないんだろう、と最後のモモちゃんの問いかけが頭の中をぐるぐる回っています。そして今日、ダニーネフセタイさんの「イスラエル軍元兵士が語る非戦論」を読みながら、バタバタした日常の中でも考える事はできるし、できることはあるんだな、と思いました。中々本をゆっくり読む余裕がありませんが、せめて先に繋がるよう、問いを持ち続けていきたいです。