今回のチャリティーコンサートについて、ちょっと長くなりますがご説明させてもらえたらと思います。
私は富山県富山市の岩瀬という町の出身です。富山湾のちょうど真ん中、JR富山駅からまっすぐ海側に行った突き当たりの小さな町です。春には大漁祈願のお祭りがあり、海まで歩いて5分です。
今年の元旦の夕方、家族で集まってお雑煮の準備をしていた時、家が揺れ始めました。様子を見ているうちに揺れが激しくなりました。すごく長く感じましたが、実際には2分程だったようです。
浴室のタンスが倒れ、庭の灯篭が崩れ、 向かいの家の屋根瓦は落ちて割れていました。
しかし震源に近い能登半島の被害はそんなものではなく、テレビに映し出され
る映像に言葉が出ませんでした。亡くなられた多くの方々に心からのお悔やみを申し上げます。 今も避難生活を余儀なくされている方が一刻も早く普段の生活に戻ることができる事を心から願います。
地震発生から安否確認のご連絡をたくさん頂きました。発生直後は大変だろう
から、としばらく経ってから頂くメールやお電話も多くありました。本当にありがとうございます。すごくホッとして元気がでました。
そんな中 森のテラスの芙美子さんから、もし私がチャリティーコンサートを考えているのであれば場所を提供させてくださいとのご連絡を頂きました。
そんな中 森のテラスの芙美子さんから、もし私がチャリティーコンサートを考えているのであれば場所を提供させてくださいとのご連絡を頂きました。
そのお言葉に甘えさせて頂く形で、歌の吉川真澄さん、アコーディオンやガイ ダの奏者でもあり歌い手でもある大野慎矢さん、自家焙煎コーヒーのみどりや さんにご協力頂き、今回の能登半島地震チャリティーコンサートを開催致しま す。
午前の部は「はるをうたう」。歌の吉川さんと Momo が春の歌や北陸の民謡な ど色々”うた“をお届け致します。子どもも一緒に楽しめるプログラムです。
午後の部は「ここからおもう」。今いる場所から心を寄せる音をアコーディオンと歌の大野慎矢さんと Momo でお送り致します。
午後のみキッチンでみどりやさんの自家焙煎コーヒー販売もあります。
コンサートは入場無料です。会場に寄付箱を設置していますので皆様のお気持ちを頂ければ大変嬉しいです。
氷見市社会福祉協議会の建物は現在ボランティア総合センターの拠点となって
おり、支援金は災害ボランティアセンター活動費や地域で暮らす被災者支援活
動に使われます。
氷見市は富山県で唯一能登半島にある人口 4 万 3 千人余りの市です。報道はあまりされていませんが、富山県内で最も大きな被害を受けた地域です。
今回の支援先の選択には私の個人的な思いが強く入っています。報道で耳にした故郷のなまりや、数え切れないくらい食べてきた氷見のぶり。私の一部が確かにそこにあります。友人も働いている馴染み深い場所です。
もしかしたら違う場所を支援したい、と思われる方もいるかもしれません。そ
んな方もコンサートに大歓迎です。
それぞれが自分の思う場所に、できる範囲で、必要と思う手段で支援をするのが一番だと思っています。自分の場所と相手の場所をつなぐ方法は色々だと。
でも、このコンサートが今回の地震の影響を受けた方々へ心を寄せるきっかけ になり、それが小さな”act(行動)”に繋がったとしたら、それ以上の喜びはない です。
コンサート開催の 3 月、東日本大震災から 13 年でもあります。自然は本当 に酷い事をするけれど、その恵みがないと生きていけない。木が生い茂る森の テラスでこのコンサートができる事、とても嬉しく思っています。
東京森のテラスでピアノを演奏し始めてから 10 年以上、私にとって大切な場所です。ここから言葉にはなかなかならない色々な「想い」を音に託して発信できる場を頂いた事、心から有難く思っています。
全力で音楽をお届け致しますので、お時間に余裕のある方は是非お立ち寄りく
ださい。お待ちしております!
Momo
Momo